京の水
きょうのみず
表現名詞
標準
water from the capital (Kyoto), rumored to have a whitening effect
文例 · 用例
されば東京の水を談らんには隅田川を挙げて語らんこそ実に便宜多からめ。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫
東京の水を説かんとして先づ隅田川を説くは、例へばなほ水経の百川を説かんとして先づ黄河を説くが如し、説述の次第おのづから是の如くならざるを得ざるのみ。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫
けれども私の生来の軽薄な見栄坊の血が、京の水によく合ふと見えて、いまではもう、結局自分の落ちつくところは京都ではなからうかと思ふやうにさへなつてゐる。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
京の水7・15(夕) むかし京都で物好きな男が三四人集まつて鴨川のほとりで茶を煎じて遊んだ事があつた。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
京都|俳優の随一人坂田藤十郎はよく江戸の劇場へも出たが、その都度江戸の水は不味くて飲めないからといつて、態々飲み馴れた京の水を幾つかの大樽に詰め込んで、江戸まで持ち運んだものださうな。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
そのむかし京役者の坂田|藤十|郎は江戸の水は不味くて飲めないといつて東下をする時には、京の水を四斗樽に幾つも詰め込んで持つて往つたといふが、同じ俳優ではあるが訥子の舌は藤十郎のやうに賢くない、何処の水であらうと平気で咽喉を鳴らしながら飲む事が出来る。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
その時自分は京役者の坂田藤十郎が、江戸の舞台を踏む時、あちらの水は不味くて飲めないからといつて、態々京の水を樽詰にして海道筋を下つたといふ話をした。
— 大正八(一九一九)年 『茶話』 青空文庫
」 若い社員は投身をするにも、同じ事なら東京の水溜りでしたいやうな口ぶりで言つた。
— 大正八(一九一九)年 『茶話』 青空文庫
作例 · 標準
「昔の書物によると、『京の水』は肌を白くする効果があると言われていたらしいよ。」
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母が古い化粧品について話していた時、「京の水」という名前が出てきたのを覚えている。
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標準
type of washing lotion from the end of the Edo period
作例 · 標準
「この時代の女性たちは、『京の水』っていう洗顔料みたいなものを使っていたのか。」
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歴史ドラマで、登場人物が「京の水」で顔を洗うシーンがあったのを思い出した。
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