心の声
こころのこえ
表現名詞
標準
(one's) inner voice
文例 · 用例
」 松村の衷心の声はかう云つて彼の決心を促した。
— 平出修 『瘢痕』 青空文庫
」 無心の声でしたが、これがまた、じんと骨身にこたえるほどに痛かったのです。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
その「ただ言歌」の心要として蘆庵の詠んだ、言の葉は人の心の声なれば思ひを述ぶるほかなかりけり。
— 岡本かの子 『上田秋成の晩年』 青空文庫
けれども、とまた考えて、ごちそうさまでした、とだけ言って、それで引きさがるのは、なんだか、ふだん自分の銭でお酒を呑めない実相を露悪しているようで、賤しくないか、よせよせという内心の声も聞えて、私は途方に暮れていた。
— 太宰治 『善蔵を思う』 青空文庫
物言はぬ人のみ住んでゐるかとばかり森閑としてゐる秋の真昼の山村の空気を揺がして、其処には音とも声ともつかぬ、遠いとも近いとも判り難い、一種の底深い騒擾の響が、忘れてゐた自分の心の声のやうな親みを以て、学校教師の耳に聞えて来た。
— 石川啄木 『道』 青空文庫
形ありて形なく、色ありて現なく、匂あつて捉へるところなき声なき声を、さながら心の声としてゐる。
— 北原白秋 『海豹と雲』 青空文庫
』と内心の声が僕を叱咤する、その癖僕は相不変のらくらとその日を送つてしまつた。
— 村山槐多 『殺人行者』 青空文庫
」「まあ、御深切に、」と、話に聞惚れたお若は、不意に口へ出した、心の声。
— 泉鏡花 『註文帳』 青空文庫
作例 · 標準
周囲の反対を押し切ってでも、自分自身の心の声に従って生きる決意をした。
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忙しすぎる毎日に、ふとした瞬間「もう休みたい」という心の声が聞こえてくる。
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彼の描く詩には、社会の不条理に対するやりきれない心の声が鮮烈に込められている。
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