虚言
きょげん異読 きょごん
名詞
標準
falsehood
文例 · 用例
かやうな訳で、運命は全く前定して居るものとすることは虚言であります、又全く前定して居ないと申すのも虚言であります。
— 幸田露伴 『運命は切り開くもの』 青空文庫
古人は決して我等に虚言を語つて居らぬ。
— 幸田露伴 『震は亨る』 青空文庫
だって、私、母様のおっしゃること、虚言だと思いませんもの。
— 泉鏡花 『化鳥』 青空文庫
「だって、虚言をいっちゃあなりませんって、そういつでも先生はいう癖になあ。
— 泉鏡花 『化鳥』 青空文庫
」「我が謂った通り、金時計は虚言だ。
— 泉鏡花 『金時計』 青空文庫
渠がいう処のしらじらしさ、虚言は見透きて明なれど、あらずというべき証拠なければ、照子は返さん言葉も無く、悄れて首を低れたまいぬ。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
見たものの話でござりますが、これを一目の時、震え上って、すぐに地震、と転倒いたしましたそうで、ここで誰も大地震の前触を、虚言とは思いませんようになりました。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
「そんなりっぱなことを言って、きっとだね」 奴は昂然として、「虚言と坊主の髪は、いったことはありません」「なんだね、しゃらくさい」 微笑みつつ女子はかく言い捨てて乗り込みたり。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫