彼なり
かれなり
表現名詞-の形容詞
標準
(in) his way
文例 · 用例
敵なりや、彼なりや、将た知らず、斃れに、ただ斃れぬ。
— 北原白秋 『新頌』 青空文庫
敵なりや、彼なりや、將た知らず、斃れに、ただ斃れぬ。
— 北原白秋 『新頌』 青空文庫
彼は彼なりに心の中では言分が無いでもない。
— 中島敦 『弟子』 青空文庫
確か一八七八年、伯父が帰英して八・九年目というところですが、父に話してぼくを伯父の館に養い込みまして、彼なりにかわいがってくれました。
— THE FIVE ORANGE PIPS 『橙の種五粒』 青空文庫
彼は此の頃漸く自然の美しさが彼なりに分りかけて來たやうに思はれた。
— 横光利一 『蛾はどこにでもゐる』 青空文庫
よしの山の西行菴二度まで燒けて、またと再建する人もあらざりしに、一生の反古かきあつめて、かたばかりの西行菴を建立せしといふは彼なり。
— 島崎藤村 『山家ものがたり』 青空文庫
彼なりの小さい世俗的な家庭の幸福がまた彼の文学的野心にも影響しないわけに行かなかった。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
事実を云えば彼はまた彼なりに詩人とも哲学者とも云い得る男なのかも知れなかった。
— 夏目漱石 『彼岸過迄』 青空文庫
作例 · 標準
不器用な性格ではあるが、彼なりに精一杯の誠意を見せようと毎日遅くまで資料を作っていたことは理解している。
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「まあ、彼なりに悩み抜いて出した結論なんだろうから、今は何も言わずにそっとしておいてあげようよ」
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周囲の期待とは少し違う形だったかもしれないが、彼は彼なりの幸せの定義を見つけ出し、北の街で静かに暮らしている。
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