我にもあらず
われにもあらず
副詞
標準
absentmindedly
文例 · 用例
両人が姿を見ると、我にもあらず、理学士が肉は動いたのである。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
我にもあらず、最後を取乱したお雪の耳にも、かかる言は聞えたのであろう。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
前を通ろうとして、我にもあらず立淀んだ。
— 泉鏡花 『春昼後刻』 青空文庫
従って砂を崩せば、従って手にたまった、色々の貝殻にフト目を留めて、君とまたみる目おひせば四方の海の……と我にもあらず口ずさんだ。
— 泉鏡花 『春昼後刻』 青空文庫
我にもあらず茫と成って、「彼処に見える……あれですか。
— 泉鏡花 『浮舟』 青空文庫
我にもあらず、またもやそれを拾った時、先のを、「一枚、」 と思わず算えた。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
行先が案じられて、我にもあらずしよんぼりと、門に彳んで入りもやらぬ、媚しい最明寺殿を、手を採つて招じ入れて、舁据ゑるやうに圍爐裏の前。
— 泉鏡花 『雪の翼』 青空文庫
怖さは小宮山も同じ事、お雪の背中へ額を着けて、夜の明くるのをただ、一刻千秋の思で待構えまする内に疲れたせいか、我にもあらずそろそろと睡みましたと見えて、目が覚めると、月の夜は変り、山の端に晴々しい旭、草木の露は金色を鏤めておりました。
— 泉鏡花 『湯女の魂』 青空文庫
作例 · 標準
美しい景色に見とれて、我にもあらずため息が漏れた。
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悲しみのあまり、我にもあらず涙がこぼれた。
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我にもあらず、彼は知らない歌を口ずさんでいた。
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