来半
らいはん
名詞
標準
文例 · 用例
学校の割烹科では、卒業生が馬来半島へ出張料理することを予想して、教えては呉れませんでしたもの」 娘は、また、こんなことを云って、座を取り持った。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
「東北風を斜に受けながら、北流する海潮を乗り越えつつ、今や木下君の船は刻々馬来半島の島角に近づきつつあるのです。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
できたばかりの半導体事業部に所属し、以来半導体作り一筋に打ち込んできた後藤が、超小型とはいえコンピューターのシステムに興味を持ってこの時期いじり回していることは、けっして当たり前のことではない。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
跡始末には巨額の費用を要する仕事であるから、去年の休戦以来半年以上の時間をあだに過して、いたずらに雨や風や日光の下にその惨状を晒しているのであろう。
— 岡本綺堂 『ランス紀行』 青空文庫
日本の女で馬来半島に住んでゐる仏蘭西人の妾が、ある時|国許に送つて遣らなければならぬ筈の金銭の事で心配してゐると、そこへ瓜哇の魔法使が通りかゝつて、「お前は金銭の事で屈託してゐるらしいが、さう心配するが物はない。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
臭い果物6・14(夕) 馬来半島にヅリヤンといふ果物のある事は、一度でも船で那処を通つた事のある人は皆知つてゐる筈だ。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
ベシシ人は竜を有角大蛇とし、地竜海竜と戦い敗死し天に昇りて火と現ずるが虹なりと信ず(スキートおよびブラグデン『巫来半島異教民族篇』二)。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
世界終る時、地上一切の物ことごとくこの猴の所有となる(スキートおよびブラグデン著『巫来半島異教民族篇』巻二、頁二一〇)というが、いかな物持ちとなっても世界が滅びちゃ詰まらないじゃないか、このブロク(椰子猴、学名マカリス・ネメストリヌス)についてマレー人の諺に「猴に裁判を乞う」というがある。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫