神舞
かみまい
名詞
標準
文例 · 用例
)併し、その次の中入後のワキ・ワキヅレの待謡から、後ジテの出端の登場・神舞・切のロンギまでは、全曲の急の部分であるから、これはテンポを早めて颯爽たる所を見せねばならぬ。
— 野上豊一郎 『演出』 青空文庫
例へば「高砂」の急の部分、即ち中入後の部分だけについて見ても、初めのワキ・ワキヅレの待謡は序の部分、次の後ジテの出端の登場から神舞までは破の部分、最後の切は急の部分である。
— 野上豊一郎 『演出』 青空文庫
辻には燈籠門が建ち、軒々から大王|廟の参道まで、花燈籠の千燈にいろどられ、掛け屋台の芸づくしやら、龍神舞やら獅子行列やら、夜どおし、月の傾くまで、上下の男女、歓をつくすのが慣わしだった。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
後々そういう神舞の役を商売にして方々あるく女ができて、生活のために人に招かれ、祭や式の日でなくとも、所望せられると紅白粉を顔につけて歌いまた舞った。
— 柳田国男 『木綿以前の事』 青空文庫
山陰の旧家には椀籠負いという祝言があり(民俗学四巻四号)、九州南部に行くと竈の前の田の神舞があり、あるいはまた各地方の七軒もらいがあり、そうしてまた前にいうが如きサガ流しもあるのである。
— 柳田国男 『年中行事覚書』 青空文庫