立ち込める
たちこめる
動詞-一段動詞-自動詞
標準
to hang over
文例 · 用例
行く手に立ち込める濃い朝霧を通って行った後、あの面影の女の袖を引く手を振りほどいて帰ってしまったのは、そもそも主命に背かぬがためであった。
— 藤野古白 『人柱築島由来』 青空文庫
暗い、黄霧の立ち込める朝で、ただでさえインスピレーションが湧きにくい天気だというのに、あの馬鹿女はドアのすぐ前に立ちん坊を決め込んだまま返事を待ち私がじれて他のことを考えられないようにしむけている。
— A. ブラックウッド A. Blackwood 『盗聴者』 青空文庫
夫人の銃弾が背後の扉に逸て、濛々と白煙が立ち込める。
— 橘外男 『グリュックスブルグ王室異聞』 青空文庫
靄が立ち込めるロング・エーカーの青白い光は弱く、向かい側のラッセル・ストリートは一層暗い。
— A Golden Argosy 『玉手箱』 青空文庫
支那の占星の術は星の位置と他星との交渉と、光威とその付近にたちこめる霞気の類との状態に照らして人事や運勢の吉凶を判断するのであって、星を占うという語と共にしばしば支那の書に於いて遭遇するところである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
そこは、遠くからみれば大乳海を呈し、はいれば、たちこめる花香のなかで生きながら涅槃に入るという、ラマ僧があこがれる理想郷である。
— 有尾人 『人外魔境』 青空文庫
そしてそこを、雲霧たちこめるおそろしい湿熱の様から、“|Los Islas de Tempeturas”と名づけた。
— 小栗虫太郎 『「太平洋漏水孔」漂流記』 青空文庫
彼等は、毒瓦斯たちこめる原頭に立って、いささかもひるむところなく、例の大きな機械の組立を急いだ。
— 海野十三 『二、〇〇〇年戦争』 青空文庫
作例 · 標準
早朝の湖には深い霧が立ち込め、周囲の景色を白く覆い隠している。
Illusions AI · gemini-3-flash-preview
焼き鳥屋の前を通ると、食欲をそそる香ばしい煙が辺りに立ち込めていた。
Illusions AI · gemini-3-flash-preview
火事の現場には黒い煙が立ち込め、避難する人々の視界を遮っている。
Illusions AI · gemini-3-flash-preview