金戒
こんかい
名詞
標準
文例 · 用例
何と言つても、金戒光明寺のは、傳來正しいらしいだけに、他の山越し像を壓する品格がある。
— 釈迢空 『山越しの彌陀』 青空文庫
併し畫風から見て、金戒光明寺のよりも、幾分古いものと、凡判斷せられて居る。
— 釈迢空 『山越しの彌陀』 青空文庫
此方は、金戒光明寺の圖樣が固定する一方、その以前に既に變化を生じて居たものゝ分出と見ることが出來る。
— 釈迢空 『山越しの彌陀』 青空文庫
但中尊の相好は、金戒光明寺のよりも、粗朴であり、而も線の柔軟はあるが、脇士・梵天・帝釋・四天王等の配置が淨土曼陀羅風といへば謂へるが、後代風の感じを湛へてゐる。
— 釈迢空 『山越しの彌陀』 青空文庫
其を除けると、中尊の態樣、殊に山の端に出た、胸臆のづつしりした重さは如何にも感覺を通して受けた、彌陀らしさが十分に出てゐて、金戒光明寺の作りつけた樣なのとは違ふ。
— 釈迢空 『山越しの彌陀』 青空文庫
容貌の點から言ふと、金戒光明寺の方が遙かに美男らしいが、直線感の多い描線に圍まれたゞけに、ほんたうのふくらみが感じられぬ。
— 釈迢空 『山越しの彌陀』 青空文庫
金戒光明寺の來迎圖は、唯の山の端を描いたばかりだし、其から後のものは、峰の分れて見えるのは、凡そこから道が通じて、聖衆が降つて來るやうに描かれてゐる。
— 釈迢空 『山越しの彌陀』 青空文庫
何と言つても、金戒光明寺のは、伝来正しいらしいだけに、他の山越し像を圧する品格がある。
— 折口信夫 『山越しの阿弥陀像の画因』 青空文庫