瀬戸引き
せとびき
名詞
標準
enameling
文例 · 用例
彼は、瀬戸引きの洗面器の縁で、自分の足の小趾をぶち切った。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
そこから白い片手を突込んで、方形の瀬戸引きバットに並んでいる数十のメスをあれかこれかと選んでいたが、やがてそのバットの外に、タッタ一つ投げ出してある大型の一本を取り上げた。
— 夢野久作 『復讐』 青空文庫
私は火鉢のかっかっと熾った火に灰をかぶせて、瀬戸引きのやかんをかける。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
直ちに腹を裂いて、卵だけ取り出し、瀬戸引きの鉢に移す。
— 豊島与志雄 『山上湖』 青空文庫
その用意もなければ瀬戸引き、ニュームなどで我慢するほかはない。
— 北大路魯山人 『美味い豆腐の話』 青空文庫
女ははじめ、オマルを持って行ったが、ブリキ、トタン、瀬戸引きでも音が高いのでいやがる。
— 三遊亭金馬 『江戸前の釣り』 青空文庫
お茶を一杯と、横にころがった瀬戸引きの水飲みを取り上げると、中には灰が沢山入っている。
— 石川欣一 『可愛い山』 青空文庫
はたして、魚たちはせとびきの容器にはいって、息苦しそうに、あふあふとあえいでいました。
— 小川未明 『つばめと魚』 青空文庫
作例 · 標準
母が大切にしていた瀬戸引きの洗面器は、どこか懐かしい昭和の香りがする。
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瀬戸引きのマグカップは割れにくく丈夫なので、キャンプなどのアウトドアに最適だ。
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職人が一つひとつ丁寧に瀬戸引きを施した鍋は、使い込むほどに味が出る。
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