詩酒
ししゅ
名詞
標準
文例 · 用例
其の人一生を詩酒に終つて仕舞つたのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
一生を詩酒に終って仕舞ったのである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
世高もその風習に感化せられて、功名の念がすくなく、詩酒の情が濃かであった。
— 田中貢太郎 『断橋奇聞』 青空文庫
県中の名士が鴛湖の中にある凌虚閣へ集まって、涼を取りながら詩酒の宴を催した。
— 田中貢太郎 『愛卿伝』 青空文庫
が、本来根岸党の名は根岸を中心とする文人の一群を指して他から与えた名称であって、渠らは折に触れて相集っていわゆる詩酒徴逐の風流に遊んだが、酒を以て集まる無形の交友倶楽部であって、硯友社のような文壇的運動を目的とする団結ではなかった。
— ――尾崎紅葉―― 『硯友社の勃興と道程』 青空文庫
彼が大納言日野資愛の門に出入し詩酒|徴逐の会に侍せしは思ふに西遊より帰りし後に在らんか。
— 山路愛山 『頼襄を論ず』 青空文庫
詩酒の風流を恣にするには、こんな都合の好い身分はない。
— 芥川龍之介 『奇遇』 青空文庫
雲如は江戸の人、詩酒風流のために家産を失い東金に隠棲している奇人である。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫