御座
ぎょざ
名詞
標準
文例 · 用例
昨日は秉(河東)さんの番でありまして、少し悪く御座いました、昨晩はサッパリと寝ませんで、今日も良くありませんゆえ、また朝から秉さんにきてお貰いしたでしたが、少し眠りましたから十二時頃に帰られましたなどと、母堂からお話しがあった。
— 伊藤左千夫 『竹乃里人』 青空文庫
あなたのおっかさんがきまして、民や、決して気を弱くしてはならないよ、どうしても今一度なおる気になっておくれよ、民や……民子はにっこり笑顔さえ見せて、矢切のお母さん、いろいろ有難う御座います。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
金は何として越す、三之助を貰ひにやろかとあれば、ほんに夫れで御座んす、常日さへあるに大晦日といふては私の身に隙はあるまじ、道の遠きに可憐さうなれど、三ちやんを頼みます、晝前のうちに必らず必らず支度はして置まするとて、首尾よく受合ひてお峰は歸りぬ。
— 樋口一葉 『大つごもり』 青空文庫
お前の抱かれて居るは誰君、知れるかへと母親の問へば、言下に兄樣で御座りませうと言ふ、左樣わかれば最う子細はなし、今話して下された事覺えてかと言へば、知つて居まする、花は盛りにと又あらぬ事を言ひ出せば、一同かほを見合せて情なき思ひなり。
— 樋口一葉 『うつせみ』 青空文庫
園さまはどうなされた今日はまだ顏が見えぬと問はれてまさかに、今までこれ/\で次の間に泣いて居られますとも言ひがたければ、少々御不加※で、然しもう宜しう御座りませうほどに、まあお茶を一つなどヽ民は其塲をつくろひぬ。
— 樋口一葉 『經つくゑ』 青空文庫
金は何として越す、三|之助を貰ひにやろかとあれば、ほんに夫れで御座んす、常日さへあるに大晦日といふては私の身に隙はあるまじ、道の遠きに可憐さうなれど三ちやんを頼みます、晝前のうちに必らず必らず支度はして置まするとて、首尾よく受合ひてお峰は歸りぬ。
— 一葉女史 『大つごもり』 青空文庫
下りて出るは例の池の岸なり、木の切株の平らなるに御座を拂ひて此處にお休みなされよと言へば、嬉しきことよの今朝は弟の介抱をうくるやうなり、其方も此處へ休まばよきにと半分を讓らるれば、何として勿躰なきことゝ直次は別なる枯草の中へうづくまりぬ。
— 一葉 『暗夜』 青空文庫
隣の妻の入來るを見るに、懷には町を抱きたり、與四|郎胸さわぎのして、美尾は何處へ參りました、此日暮れに燈火をつけ放しで、買物にでも行きましたかと問へば、隣の妻は眉を寄せて、さあ其事で御座んすとて、睡り覺めたる懷中の町がくすりくすりと嘩泣るを、おゝ好い子好い子と、ゆすぶつて言葉絶えぬ。
— 樋口一葉 『われから』 青空文庫
ウィキペディア曖昧さ回避
御座(ござ) 日本語の姓。 日本の地名。志摩町御座(三重県志摩市)。 天皇や貴人の席。またその席に敷く畳。 いらっしゃること
関連項目
出典: 御座 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0