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風物

ふうぶつ
名詞
1
標準
natural features
文例 · 用例
斯かる時芸術家が、否応なしに逐ひやられるのは風物の方へであり、世間がセチ辛くなればなる程、詩の方は却て浮世離れがして来るなぞといふことも、ありさうでないことではない。
中原中也 詩と現代 青空文庫
裏町によく見る風物で、何の奇もない市中風景の一角だが、そこを捉えて春夜の生ぬるく霞んだ空気を、市中の空一体に感触させる技巧は、さすがに妙手と言うべきである。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
蕪村の句には、こうした裏町の風物を叙したものが特に多く、かつ概ね秀れている。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
蕪村は関西の人であり、元来が南国人であるけれども、好んでまた南国の明るい風物を歌ったのは、彼自身が気質的にも南国人であったことを実証している。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
次にその飛翔している空を通して、遠望に富士を描き出しているので、山麓の小屋と関聯して、平原一帯の風物が浮びあがって来るのである。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
この風物を叙するために、特に「麦林寺」という固有名詞を出したのである。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
或る風物を叙する代りに、特に或る特殊な固有名詞を使用するのは、昔から和歌や俳句に多く見るところで、日本の詩の独特な技巧である。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
しかしその意図は、支那の風物をイメージさせるためではなくして、或る気品の高い純粋詩感を、意識的に力強く出すためである。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
作例 · 標準
この地域は、豊かな自然と美しい風物で知られている。
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旅先で見た風物は、どれも私の心に深く刻まれた。
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四季折々の風物を求めて、多くの観光客が訪れる。
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2
標準
things particular to a certain region or season
作例 · 標準
初夏の夕暮れ時、ホタルの光はこの地方ならではの風物だ。
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祭りの賑わいは、この時期の京都の風物として親しまれている。
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雪深い地方では、かまくら作りが冬の風物となっている。
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