抛物線
ほうぶつせん
名詞
標準
文例 · 用例
もっとも二百十日や八朔の前後にわたる季節に、南洋方面から来る颱風がいったん北西に向って後に抛物線形の線路を取って日本を通過する機会の比較的多いのは科学的の事実である。
— 寺田寅彦 『厄年と etc.』 青空文庫
銭は抛物線を描いて二三間先の路面へ落ちました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
何分か経つと、果して兵隊のすぐれた射撃によって射ち上げられた弾丸は、少しの抛物線をも画く事なしに、天から落下して来て兵隊の額の真中をうち貫いた。
— 渡辺温 『兵隊の死』 青空文庫
波だつや、空の朝涼、抛物線、小鳥飛ぶ、飛ぶ。
— 北原白秋 『海豹と雲』 青空文庫
真昼の、せつない一瞬の抛物線。
— 北原白秋 『第二海豹と雲』 青空文庫
また、その抛物線を近世の心理分析学者どもは、滑斜橇で斜面を滑走してゆく時の心理に擬している。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
そして、虹の抛物線は、その色彩法でもあり、旋律法、対位法でもあるのだ。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
しかし、天空の虹は抛物線、露滴の水は双曲線です。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫