彫りの深い
ほりのふかい
形容詞
標準
finely chiseled (features)
文例 · 用例
急に冷くなった空気に矢代の身体は縮まったが、人一人も見えぬ彫りの深い夜の街に雨の降り込む美しさは、鬼気身に沁み込む凄絶な趣きだった。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
彫りの深い容貌なので、その苦笑が不敵だとも言える印象を与える。
— ――寓話―― 『囚われ人』 青空文庫
顔立ちは、彫りの深い内海真帆子のあでやかさはないが、むしろ、古典的とでもいひたい、整つた線の細さが特徴で、どうかしたはずみに、熱した調子になると、切れの長い眼尻がつり上つて、妙に凄味をおびてくるのである。
— 岸田國士 『ある夫婦の歴史』 青空文庫
「初代三遊亭圓生墓」 やがて、赤ばんだ紫ばんだ石のおもてへ、彫りの深いこんな文字が露にあらわれてきた。
— 正岡容 『小説 圓朝』 青空文庫
この金富町から電車通りを竹早町の方へと対つて北へ下りた左側に、此又果而空爆の厄を免れたかどうか路傍西側にいかにも古風に彫りの深い「極楽水」なる石標があつた。
— 正岡容 『巣鴨菊』 青空文庫
その席に今一人、より魁偉な、極めて彫りの深い容貌の生徒がいる。
— 外村繁 『澪標』 青空文庫
相変らず、露骨な猥談に耽っている私達に、あの彫りの深い顔をしかめて、梶井は言う。
— 外村繁 『澪標』 青空文庫
佃の彫りの深い横顔を大きくあらわして、その輪廓に添えて、二十一歳の軟かく燃える伸子の顔の線をあらわすようにした。
— 宮本百合子 『道標』 青空文庫
作例 · 標準
彼は彫りの深い顔立ちで、遠くからでも目立つ。
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彫りの深い瞳は、彼女のミステリアスな魅力を一層引き立てる。
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彼女は、彫りの深い西洋的な顔立ちをしている。
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