実方
じつかた
名詞
標準
文例 · 用例
自分は科学というものの方法や価値や限界などを多少でも暗示する事が却って百千の事実方則を暗記させるより有益だと信じたい。
— 寺田寅彦 『方則について』 青空文庫
当人こう見えて、その実方角が分りません。
— 泉鏡花 『菎蒻本』 青空文庫
宮城野の萩、末の松山の松、実方中将の墓に生うる片葉の薄、野田の玉川の葭、名取りの蓼、この五種を軸としたもので、今では一年の産額十万円に達していると云う。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
業平の朝臣、実方の朝臣、――皆大同小異ではないか?
— 芥川龍之介 『俊寛』 青空文庫
」「しかし実方の朝臣などは、御隠れになった後でさえ、都恋しさの一念から、台盤所の雀になったと、云い伝えて居るではありませんか?
— 芥川龍之介 『俊寛』 青空文庫
あの実方の中将は、この神の前を通られる時、下馬も拝もされなかったばかりに、とうとう蹴殺されておしまいなすった。
— 芥川龍之介 『俊寛』 青空文庫
姫や若の顔、女房の罵る声、京極の屋形の庭の景色、天竺の早利即利兄弟、震旦の一行阿闍梨、本朝の実方の朝臣、――とても一々数えてはいられぬ。
— 芥川龍之介 『俊寛』 青空文庫
事実方言を使つて居ると、続々成績が挙つて来る。
— 折口信夫 『国語と民俗学』 青空文庫