鳴き立つ
なきたつ
動詞
標準
文例 · 用例
腥くさきオゾンのにほひ雫する穂麦のしらみ、今裂けし欅の大木燥るがごと疼くいたでに脂黒くしたたるみぎり、油蝉ぢぢと鳴き立つ。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
竹下はギターとランチ・バスケツトを携へてアサカゼに、ローラは捕虫網を翻してリリイに、百合子は海水着の袋を鞍につけてワカクサに、八重はローラの採集箱を肩にかけてミドリに、そして滝本は空身でドリヤンにまたがつた――蝉がかまびすしく鳴き立つてゐる森を抜けて河堤に出た。
— 牧野信一 『南風譜』 青空文庫
またも鳴き立つ籠の鸚鵡、バタバタバタと羽ばたきをする。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫