赤白
あかしろ
名詞
標準
文例 · 用例
これは球突を少しやつた人の誰しも經驗する事で、夜電氣を消して床にはひると暗闇の中に赤白の四つの球をのせた青い球台が浮かんで來て、取り方を夢中で空想したりする。
— 南部修太郎 『文壇球突物語』 青空文庫
かさぶたさへとれて、ただ赤白い斑點になつてゐた。
— 太宰治 『道化の華』 青空文庫
そして日が照っているために荷物の上にかざされた赤白だんだらの小さな洋傘は有平糖でできてるように思われます。
— 宮沢賢治 『チュウリップの幻術』 青空文庫
「お酌しましょうよ」 わたくしはこの間に、ほんの四つ五つの型だけで全身を覆うほどの大矢羽根が紅紫の鹿の子模様で埋り、余地の卵黄色も赤白の鹿の子模様で埋まっているのを見て、この雛妓の所作のどこやら場末臭いもののあるのに比して、案外着物には抱え主は念を入れているなと見詰めていた。
— 岡本かの子 『雛妓』 青空文庫
野原の草は一面に枯れて、赤白く年寄りの髪の毛を延いた様に、ほおけ拡がって居ます。
— 岡本かの子 『トシオの見たもの』 青空文庫
しかしこの句が若かった当時の自分の幻想の中に天に沖する赤白の炎となってもえ上がったことも事実である。
— 寺田寅彦 『俳諧瑣談』 青空文庫
こんなくだらぬことを赤白両派に分かれて両方で言い合っていれば、秋の夜長にも話の種は尽きそうもない。
— 寺田寅彦 『さるかに合戦と桃太郎』 青空文庫
割り口説いて云えば斯様でもあるが、何もそれが一ツ一ツに存在しているのではなく、皆が皆一緒になって、青黄赤白、何の光りともない毒火の※となって迸り出て掩いかかるのであった。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫