引転
いんてん
名詞
標準
文例 · 用例
――これ人形は、はい、玩具箱ウ引転返した中からばかり出るもんではねえで、其の、見事なに不思議は無いだが、心配するな木彫だ、と言はつしやる、……お前様が持つて来て、船の中へ置かしつたかな。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
」 と叫んで、飛上ると、蜜柑の空箱を見事に一個、がた、がたんと引転覆して、松小僧は帳場口へどんと退って、「女房さん!
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
で、承った通り、現にこの間も、これこれと、向う顱巻の豪傑が引転かえったなぞは、対手の急所だ、と思って、饒舌ったには饒舌りましたが、……自若としている。
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫