掻き集める
かきあつめる
動詞
標準
文例 · 用例
この苗床の底に入れる落葉を掻き集めるために駿介は毎日|竹籠を背負ひ、熊手を持つて山へ行つた。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
勘次はおつぎを相手に灰燼を掻き集めることに一|日を費した。
— 長塚節 『土』 青空文庫
生命とは虚無を掻き集める力である。
— 三木清 『人生論ノート』 青空文庫
屋根板を掻き集める音がした。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
そしてゴムを掻き集める」委員A「駄目だ。
— 海野十三 『諜報中継局』 青空文庫
お前は次から次へいろいろの話を、掻き集めるようにして持って来る。
— 五幕七場 『女の一生』 青空文庫
頭が呆けて、何を言つても解らず、又他人にも聞きとれない囈言を洩らし、突然手を伸して頭のまはりの空気を掻き集めるやうな格好をした。
— 田畑修一郎 『鳥羽家の子供』 青空文庫
この非合法の会合が定刻前に解散されるのを見越して、その前に逸早く会費を掻き集めるつもりだったのだが、天なる哉命なる哉、まるで悪党共の鼻を開かせるように、喨々と鶴が唄い出した。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫