未来記
みらいき
名詞
標準
forecast of the future
文例 · 用例
航海の未来 近頃英国の製鉄所で所長のサー・ヒュー・ベル氏が愉快な未来記めいた演説をやった。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
更に、もう一つ指摘するならば、一九三〇年頃より「日米若し戦はゞ」とか「米国恐るゝに足らず」とか云った日米戦争未来記が市場に洪水している如く、日露戦争前にあっては、日露戦争未来記が簇出して、いやが上にも敵愾心をあおり立てゝいたことである。
— 黒島傳治 『明治の戦争文学』 青空文庫
ジュリアンの「ほんとうの話」の大法螺でも、夢想兵衛の「夢物語」でも、ウェルズの未来記の種類でも、みんなそういうものである。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
いずれも科学的未来記のようなものとして、通俗的の興味は多分にあるであろうが、ほんとうの科学的精神といったようなものは実は存外はなはだ希薄なものであるように見える。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
その時梵王天の香油を以て大迦葉尊者の身に灌ぎ、大国の出定阿羅漢同様の芸当を演じ、自ら火化する骨を弥勒が拾うて塔婆を立つるという未来記だが、五十六億七千万年後のこと故信ずるにも足らねば疑うも気が利かぬ。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
で、もし、日本の過去の作品のみを以て分類するなら、第一に「軍記物」源平盛衰記とか、難波戦記とか――現在の例をとると、日米戦争未来記とか、秩父宮勢津子妃の愛読書だという「進軍」とかは、立派に大衆文芸の一分野を占めていいであろう。
— 直木三十五 『大衆文芸作法』 青空文庫
我国の過去の作品を取ってみるなら、「源平盛衰記」「難波戦記」等の戦記物、日露戦役当時で謂うならば、「肉弾」、「此の一戦」等、現在では「日米戦争未来記」とか「進軍」といった類いの小説。
— 直木三十五 『大衆文芸作法』 青空文庫
此の書は白楽天が楽府にも越え、仏の未来記にもをとらず、末代の不思議何事かこれに過ぎん。
— ――予言僧日蓮―― 『学生と先哲』 青空文庫
作例 · 標準
聖徳太子が記したとされる未来記には、驚くべき予言が含まれている。
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彼は自分の人生を未来記のようにノートに書き留めている。
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古い寺院から、戦国時代の武将が書いた未来記が発見された。
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