栗林
くりばやし
名詞
標準
文例 · 用例
後楽園や栗林公園はやはり春秋に見るべきであろう。
— 寺田寅彦 『夏』 青空文庫
虹吉は、健康に、団栗林の中の一本の黒松のように、すく/\と生い育っていた。
— 黒島傳治 『浮動する地価』 青空文庫
後石見守長時に至つて松本の西南栗林村に居り、東斎正喜に至つて始て医を業とした。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
そのあたりは耕地の続いた野で、附近には名高い小布施の栗林もある。
— 島崎藤村 『千曲川のスケッチ』 青空文庫
馴れし木犀の香やうやく衰へ、裏の栗林に百舌鳥なきしきる。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
万豊の栗林からだが、まるで直ぐの窓上の空ででもあるかのようにちかぢかと澄んで耳を突く。
— 牧野信一 『鬼涙村』 青空文庫
窓の下はまだ朝霧が立ちこめていたが、芋畑の向方側にあたる栗林の上にはもう水々しい光が射して、栗拾いに駈けてゆく子供たちの影があざやかだった。
— 牧野信一 『鬼涙村』 青空文庫
――万豊が地団太を踏みながら引き返してゆく後姿が栗林の中で斑らな光を浴びていた。
— 牧野信一 『鬼涙村』 青空文庫