波裏
なみうら
名詞
標準
文例 · 用例
そして、その肌の白さ、魚の腹のようなので、人呼んで彼を浪裏白跳の張順といった。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
だが、客に化けて乗りこんでいた弟の浪裏白跳張順が「ふざけるな」と啖呵をきッて抵抗しかける。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
――慌てて近い岸のなぎさまで馳けよって来たときは、江上の舟はすでに裏返しとなってただよい、漁師、ぼてふりの輩は、さも心地よげな眼を沖へやって、「うまくやんなすったね、親方さんは」「何ンたって、浪裏白跳さ!
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
あの人のあだ名が、いま誰かの言った“浪裏白跳”というのですか?
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
白きは浪裏白跳の張順の四|肢か。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
――といっても、浪裏白跳の張順は、颯々と水中を馳けるが如く一人泳いで先に岸へ着き。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
それぞれ浪裏白跳の張順、張横であり、穆家の兄弟、浪人の薛永、また顔役の李俊、李立から、童威、童猛など、すべて“揚子江ノ三|覇”といわれる者どもが、塩密売の仲間まで狩りあつめて、これも宋江の救出に馳せつけて来たものだった。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
浪裏白跳の張順が、歩く大魚みたいな影を水中に描いて、苦もなく文炳を引っ捕え、大船の方へ引きあげていた。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫