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法縁

ほうえん
名詞
1
標準
文例 · 用例
母親は内縁の若い後妻で入籍して無かったし、寺には寺で法縁上の紛擾があり、寺の後董は思いがけない他所の方から来てしまった。
岡本かの子 食魔 青空文庫
そして其続伝の中には保胤も採録されているから、法縁|微妙、玉環の相連なるが如しである。
幸田露伴 連環記 青空文庫
花の本の半日の客、月の前の一夜の友も、名殘は惜しまるゝ習ひなるに、一向所感の身なれば、先の世の法縁も淺からず思はれ、流石の瀧口、限りなき感慨|胸に溢れて、轉々今昔の情に堪へず。
高山樗牛 瀧口入道 青空文庫
そして背には負仏を納めた箱一つ、これは陸奥の端より佐渡ヶ島、特に佐渡ヶ島には法縁が豊かであったと見えて、幾多の堂宮、仏体、巻軸が残っている。
胆吹の巻 大菩薩峠 青空文庫
――が、その釈尊にしたところで、彼は異国の聖者ですが、法縁によって、――大和島根にまで遥々その仏典や根本教義など、すべてを舶載して来て、この国の土に新しい文化を築き、この国の民の体血をとおして、世々の歴史にまで教義の力をあらわして来たからには、すでに釈尊そのものも、異国の聖者ではありません。
吉川英治 梅里先生行状記 青空文庫
三百名に近い法縁が集まった。
吉川英治 親鸞 青空文庫
実は、今日は同門一統の者、ここへ集まって、信不退と行不退の二つに座をわけておるところです」「オオ、しからば、この蓮生も、法縁に洩れてはならん。
吉川英治 親鸞 青空文庫
偏に仏陀と衆生のためとは申せ、浅からぬご法縁、たとえ法然、遠国に朽ち果てようとも、ご高誼のほどは忘れませぬぞ」と、法然は、老公の手をとっていった。
吉川英治 親鸞 青空文庫