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宮腹

みやばら
名詞
1
標準
文例 · 用例
これにも世間にはとかくの噂がございまして、中には御親子で、同じ宮腹の女房を御争いになったからだなどと、申すものもございますが、元よりそのような莫迦げた事があろう筈はございません。
芥川龍之介 邪宗門 青空文庫
落窪物語に、はしたわらはのあるに、さうぞきかへさせて……罵りて出で給ひぬれば、…… 宝物集に、宮腹なるはしたものと志深く思ひけるが、…… 殿暦康和五年十一月十五日の条に、殿上人遊間、余(藤原忠実)候御簾内。
喜田貞吉 間人考 青空文庫
そしてかねて彼女が知り合った二里はなれた宮腹という村のおさの家に、彼女は突然あらわれて、仕えの女として忙しい大晦日をはたらくことになった。
室生犀星 津の国人 青空文庫
宮腹にも主人の妻はみまかり、その娘一人は唖で物がいえず、弟は年若であったが父をたすけて家事にいそしんでいた。
室生犀星 津の国人 青空文庫
間もなくめぐり来た春は宮腹の家や庭をあかるくし、花は一どきに勢いを得て開いたが、筒井にあるはずの便りは依然なかった。
室生犀星 津の国人 青空文庫
」 その時、宮腹の主人は遠慮深げではあったが、二人の前にあらわれ、筒井は極めて落着いたこなしで貞時を紹介し、そしてあらためていった。
室生犀星 津の国人 青空文庫
」 宮腹の主人は貞時を見て、はじめて筒井が秘めていた事情を諒解したのであった。
室生犀星 津の国人 青空文庫
貞時の風貌は宮腹の主人の反感を呼ぶような種類のものではなく、きわめて善良な好印象をあたえた。
室生犀星 津の国人 青空文庫