来慣
らいかん
名詞
標準
文例 · 用例
だゞ予は、予みづからの所証に基づきて、見の一義に従来慣視以上の重要義を附せんとす。
— 綱島梁川 『予が見神の実験』 青空文庫
二十年来慣れたことすら出来ないものを、是から新規に何が出来よう。
— 島崎藤村 『破戒』 青空文庫
昭和の日本人は秋晴れの日、山に遊ぶことを言うにハイキングとやら称する亜米利加語を用いているが、わたくしの如き頑民に言わせると、古来慣用せられた登高の一語で足りている。
— 永井荷風 『十九の秋』 青空文庫
始終來慣れて、勝手を知つてゐるものにでなければ採れないと云はれてゐた。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
もう來慣れて、駿介と輕い口をきき合ふ者もあるのに、坐りがけにはいつもこのやうであつた。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
此春より來慣れたる道なればにや、思はぬ方に迷ひ來しものかなと、無情かりし人に通ひたる昔忍ばれて、築垣の下に我知らず彳みける。
— 高山樗牛 『瀧口入道』 青空文庫
來慣れぬ此里に偶々來て此話を聞かれしも他生の因縁と覺ゆれば、歸途には必らず立寄りて一片の※向をせられよ。
— 高山樗牛 『瀧口入道』 青空文庫
來慣れぬ此里に偶向をせられよ。
— 高山樗牛 『瀧口入道』 青空文庫