寝起
ねき
名詞
標準
文例 · 用例
千明とか木暮といふ一流の旅館なら、相当にゆつたりした寝起をすることができる。
— 萩原朔太郎 『石段上りの街』 青空文庫
彼は工場の中の一室に寝起きしているのであって、彼の休憩の時間は彼の葉書に依ってちゃんと知らされていますから、私はその彼の休み時間に、ちょっと訪問するというわけなのであります。
— 太宰治 『東京だより』 青空文庫
父親とふたりで年中そこへ寝起しているのであった。
— 太宰治 『魚服記』 青空文庫
あなたが私からいくら遠く離れていたって、あの本を読めば、まるであなたたちが私の隣り部屋にでも寝起きしているように、なまなましく、やりきれない気がして来るのですもの。
— ―――三幕 『冬の花火』 青空文庫
かれの寝起きしてゐる母屋は汚くて、それこそ足の踏み場も無いほど頽廃してゐて、むしろ此の納屋のはうが、ずつと住みよいくらゐなのである。
— 太宰治 『清貧譚』 青空文庫
あしたから、私はあの庭の隅に小屋を作つて、そこで清貧を楽しみながら寝起きする事に致します。
— 太宰治 『清貧譚』 青空文庫
寮では六畳一間に、同僚と三人で寝起きしている。
— 太宰治 『犯人』 青空文庫
あの屋根のしたに、いまの女と、それから彼女の亭主とが寝起している。
— 太宰治 『彼は昔の彼ならず』 青空文庫