空き皿
あきざら
名詞
標準
文例 · 用例
「熱いのをおさし致しましょう」 老婆はこう云って、縁台の上の土瓶へ湯を注ぎ、そこにある葛餅の空き皿を片づけて戻っていった。
— 山本周五郎 『雪と泥』 青空文庫
しかし、イエニーは空皿を並べたテーブルにカールとその友人を招くことが出来るだろうか。
— 宮本百合子 『カール・マルクスとその夫人』 青空文庫
空皿を自分の前にうず高く積上げるのが自慢なのである。
— 豊島与志雄 『文学以前』 青空文庫
「どうぞ――」と言ってボオイは空皿をもった手で食堂の入口を示したが、そのまま無愛想にコック場の方へ行ってしまった。
— 堀辰雄 『旅の絵』 青空文庫
「どうぞ――」と言つてボオイは空皿をもつた手で食堂の入口を示したが、そのまま無愛想にコツク場の方へ行つてしまつた。
— 堀辰雄 『旅の繪』 青空文庫
――それがいつのまにか、残らず肚の中に入ってしまって、どんな味がしたのだがまるきり忘れていると、眼の前にただ一枚の空皿が残っているだけで彼の側には父親と母親が立っていた。
— 魯迅 『薬』 青空文庫