性格的
せいかくてき
名詞
標準
文例 · 用例
故に真の俳句は、性格的に俳味を有する人でなければ、決して作ることができないわけである。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
室生犀星氏は、性格的にも、芥川氏の対照に立つ文学者である。
— 俳人としての芥川龍之介と室生犀星 『小説家の俳句』 青空文庫
「室生君と僕との關係より、萩原君と僕との友誼の方が、遙かにずつと性格的に親しいのだ。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
無趣味は、時間的|乃至は性格的な原因からでなくて、或いはかれの経済状態から拠って来たものかも知れない。
— 燭をともして昼を継がむ。 『花燭』 青空文庫
非常に寛容の人で私の字筋は性格的だから自分で工夫して行かせ度いと云はれ、所蔵する書の本を沢山私に貸与して優れた字の含む風韻とか格といふものを感得させて呉れられた。
— 岡本かの子 『私の書に就ての追憶』 青空文庫
小夜子のところへ雪崩れこんで来るのも、時にはそういった連中の一部であったが、庸三も仲間の人たちと会か何かの崩れに、たまにはそういう新らしい享楽の世界へ入ることはあっても、カクテル一杯を呑むのに骨が折れるくらいなのに、性格的な孤独性と時代の距離があるので、いつも戸惑いしたような感じしかなかった。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
もちろん葉子とて性格的にはどうしても愛子といれ合わなかったが、骨肉の情としてやはり互いにいいようのない執着を感じあっていた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
容易な手綱では抑えられそうもない子路の性格的欠点が、実は同時にかえって大いに用うるに足るものであることを知り、子路には大体の方向の指示さえ与えればよいのだと考えていた。
— 中島敦 『弟子』 青空文庫