見做し
みなし
名詞
標準
文例 · 用例
序でに言ふが、物質文明にいちばん卑さを刺戟された奴が、すつかり物質の中に逃げて行つて、その中でばかり生きてゐるために卑しいと一寸見做しがたくなつてゐる奴が珍しくない。
— 中原中也 『生と歌』 青空文庫
依て教会員らは彼の栄達を以てその良信仰の賜物なりと見做していた。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
すなわちゾパルはヨブを以て大罪を犯せるものと見做し、受けし災禍の如きは罰として頗る寛大なものであると主張したのである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
ヨブを大罪人と見做し、彼の災禍を以て罪の当然の報と見る点において、ゾパルは他の二人と全く同一の誤想に陥っていたのである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
私は、やはり、人生をドラマと見做していた。
— 太宰治 『東京八景』 青空文庫
いや、ドラマを人生と見做していた。
— 太宰治 『東京八景』 青空文庫
次に学者の方から見れば、重力の方則等までも近似的と見做したりするような考えは幾多の非難があるかもしれない。
— 寺田寅彦 『方則について』 青空文庫
人は、念々と動く心の像すべてを真実と見做してはいけません。
— 太宰治 『女の決闘』 青空文庫