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鰐口

わにぐち
名詞名詞-の形容詞
1
標準
wide mouth
文例 · 用例
もう晩かつたから、材木の森に谺する鰐口の響きもなく、露地の奧から笛の音も聞えず、社頭にたゞ一つ紅の大提灯の霧に沈んで消殘つたのが、……強ひて擬へるのではない、さながら一抹の丹頂に似て、四邊皆水。
泉鏡太郎 深川淺景 青空文庫
それを登り尽した丘の上に、大きい薬師堂は東に向って立っていて、紅白の長い紐を垂れた鰐口が懸っている。
岡本綺堂 磯部の若葉 青空文庫
不圖カン/\鰐口の鳴る音が耳に入る。
三島霜川 平民の娘 青空文庫
「あれ………」とお房は些と首を傾げ、箒を持つ手を止めて、「鰐口の音ですわ。
三島霜川 平民の娘 青空文庫
また待乳山で鰐口が鳴ツた。
三島霜川 平民の娘 青空文庫
鶏を一羽ひねりつぶして煮て骨ごとばりばり食って力をつけて、その夜のうちに鰐口の家へたずねて行き、さきほどは腹が痛かったので思わぬ不覚をとったが、今度は負けぬ、庭先で一番やって見よう、と申し出た。
太宰治 新釈諸国噺 青空文庫
鰐口は晩酌の最中で、うるさいと思ったが、いやにしつこく挑んで来るので着物を脱いで庭先に飛び降り、突きかかって来る才兵衛の巨躯を右に泳がせ左に泳がせ、自由自在にあやつれば、才兵衛次第に目まいがして来て庭の松の木を鰐口と思い込み、よいしょと抱きつき、いきせき切って、この野郎と叫んで、苦も無く引き抜いた。
太宰治 新釈諸国噺 青空文庫
鰐口もさすがに才兵衛の怪力に呆れて、こんなものを永く相手にしていると、どんな事になるかもわからぬと思い、縁側にあがってさっさと着物を着込んで、「小僧、酒でも飲んで行け。
太宰治 新釈諸国噺 青空文庫
作例 · 標準
驚いた彼は、わに口を開けて何も言えなかった。
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大きな魚が、わに口を開けて餌に飛びついた。
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その怪獣は、わに口から火を噴いた。
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2
標準
alligator
作例 · 標準
その動物は、まるでわにのような顔をしていた。
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わにのような形をした岩が、海岸に突き出ていた。
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彼の描く怪獣は、いつもわにに似ている。
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3
標準
temple gong
作例 · 標準
参拝客が本堂のわに口を鳴らし、手を合わせていた。
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わに口の荘厳な音が、静かな境内に響き渡る。
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この寺のわに口は、江戸時代に作られたものらしい。
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ウィキペディア

鰐口(わにぐち)とは仏堂の正面軒先に吊り下げられた仏具の一種である。神社の社殿で使われることもある。金口、金鼓とも呼ばれ「鰐口」の初見は正応6年(1293年)銘をもつ宮城県柴田郡大河原町にある大高山神社のもの(東京国立博物館所蔵)。

出典: 鰐口 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0