処世哲学
しょせいてつがく
名詞
標準
philosophy of living
文例 · 用例
論語くらいは読み、お茶の道楽もあり、明治から大正へかけての成功者として、黄金万能の処世哲学には均平もしばしば中てられたものだが、それはそれとして俗物としては偉大な俗物だと感心しないわけにいかなかった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
豊島は人に向うと「乞食を三年、幇間を三年、モグリ弁護士を三年やって来てからでなくちゃ、本当の仕事師には成れねえ」こんなことをしょっちゅう言い放っていたような処世哲学を持っていた男だそうでございますから。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
七月号の文学界にのったこの「花ごもり」は、一葉の小説としてはじめて性格らしい性格をもったお近という五十女が描き出されているばかりでなく、余蘊なくリアルにうつされているそのお近の世道観、処世哲学というものは、よくもわるくも浮世はこうしたものという腰の据えかたに徹したものである。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
今日の昼食は豆腐屋で豆腐を食べた、若い主人公は熊本で失敗して来たといふ、そこで私独特の処世哲学を説いてあげた。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
こういうのが祖母達の処世哲学であり、衿持でもあった。
— ――獄中手記―― 『何が私をこうさせたか』 青空文庫
海越えんいざや心にあらぬ日を送らぬ人と我ならんため 良人の跡を追つて渡欧せんと決心した頃の作で、これが晶子さんの一生を通じて持ち続けて変らなかつた処世哲学である。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
昔はあれでも、確乎とした処世哲学をもつてゐたんだが、自分でも時々云つてる通り、近来は、そいつが、世間に通用しないもんだつていふことを悟りはじめたんだ。
— 岸田國士 『歳月』 青空文庫
作例 · 標準
彼は独自の処世哲学を持ち、周りの意見に流されることはない。
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