撫象
撫象
名詞
標準
文例 · 用例
近頃我國にて造化を以て美術を説かむと試みし人は、前に撫象子あり、後に逍遙子あり。
— 森鴎外 『柵草紙の山房論文』 青空文庫
撫象子が自然主義は沒理想に非ずして有理想なり。
— 森鴎外 『柵草紙の山房論文』 青空文庫
さればおなじく自然といひ、造化といへど、ゾラが自然は弱肉強食の自然なるに、撫象子が造化は蝶舞ひ鳥歌ふ造化なり。
— 森鴎外 『柵草紙の山房論文』 青空文庫
これより先き二葉亭の噂は巌本撫象から度々聞いていた。
— 内田魯庵 『二葉亭余談』 青空文庫
巌本撫象が二葉亭は哲学者であるといったのを奇異な感じを以て聞いていたが、ドストエフスキーの如き偉大な作家を産んだ露国の文学に造詣する二葉亭は如何なる人であろうと揣摩せずにはいられなかった。
— 内田魯庵 『二葉亭余談』 青空文庫
余生田氏とは十年來交を斷ちゐたりしが、木曜會俳席に行きし頃には巖谷撫象氏と共に時々その家を訪ひ、左の如き絶句を贈りしこともありき。
— 永井荷風 『荷風戰後日歴 第一』 青空文庫