把捉
はそく
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
grasping (a meaning)
文例 · 用例
(例へば支那の府志の中に雍州府志を擧げ、呂氏春秋の注者高誘を※誘と記せるが如し)時として著者の意見にも如何はしく思はるゝ節もなきにあらざれども、要するに其の人に絶せる炯眼を具して、博覽の餘に自然に著述源流の學を、髣髴として把捉し得たる者なることは、疑ふべくもなし。
— 内藤湖南 『敬首和尚の典籍概見』 青空文庫
「本質の照観に於て把捉された本質は、少くとも可なりの程度にまで、固定した概念として定着される*。
— 戸坂潤 『空間概念の分析』 青空文庫
けれども又云うかも知れない、人々は何もかかる概念に於て理論的にこの区別を知っているのではなくして単に実践的に之を把捉しているのであると。
— 戸坂潤 『空間概念の分析』 青空文庫
展相から展相へ、有機體から有機體への高揚力はその際、運動の論理的性質のうちにでなく、却て自己把捉の無意識的な状態から絶えず明瞭な、意識的な状態へ向ふ同一性の努力のうちに、それ故に有機的宇宙の一の合目的的な根本衝動のうちに横たはつてゐる。
— 三木清 『歴史哲學』 青空文庫
かくて要するに有機的發展の思想は存在の根據と存在、即ち事實としての歴史と存在としての歴史との關係が唯單に連續的、内在的にのみ把捉されるところに成立する。
— 三木清 『歴史哲學』 青空文庫
苟も發展が考へられる限り、存在は單なる存在としてではなく、その根柢に於て事實につながるものとして把捉されてゐるのである。
— 三木清 『歴史哲學』 青空文庫
それは事實としての歴史と存在としての歴史との關係を唯單に連續的統一的に把捉する、――然し兩者の間には同時にまた非連續的な、超越的な關係が存することを我々は力説して來た、――前者が後者に結び付くのは前者のうちに含まれる自然もしくは否定の契機のためであるといふのが我々の意見であつた。
— 三木清 『歴史哲學』 青空文庫
然るにこのことは原理的には唯理解が諸内容の總體を把捉する場合にのみ行はれる、なぜなら唯絶對的な全體の聯關のうちに於てのみ個々のものは眞に理解されるからである。
— 三木清 『歴史哲學』 青空文庫
作例 · 標準
複雑な理論の核心を把捉するのに、彼は何時間も費やした。
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講義の内容を完全に把捉することは、容易ではなかった。
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彼は、相手の意図を正確に把捉し、適切な返答をした。
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