黒い霧
くろいきり
表現名詞
標準
thick fog (of suspicion)
文例 · 用例
どす黒い霧で、ゆく先も脚の下もよく解らない。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
黒い霧とも壁とも判らない物に四辺を囲まれた中に、血みどろになった人がうようよといて、それがのたうって悶掻き叫んでいた。
— 田中貢太郎 『令狐生冥夢録』 青空文庫
」 その永年の間の囚人がロリー氏とドファルジュとを代る代るじいっと見つめながら腰掛けているうちに、額の真中の、永い間掻き消されていた、活動的な鋭い知能の徴が、彼にかぶさっていた黒い霧を押し分けてだんだんと現れて来た。
— 上巻 『二都物語』 青空文庫
四人四様に黒い霧のような心の暁闇。
— 日光の巻 『丹下左膳』 青空文庫
彼は見た、光の届かぬ海の底に立つ塔と壁の群れを、薄くゆらめく冷たい紫の靄を背に黒い霧が切れ切れになって漂う宇宙の渦動を。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『闇をさまようもの』 青空文庫
遥かな高みまで枝も出さず細りもせずむき出しのままの太い幹は厳しく、私は何かしら容赦のない幽霊めいたものを感じた――その上では海の如くうねる黒い霧を生み出し、海鳴りのような激しい音が両の耳まで届いてきた。
— A. キングスフォード A. Kingsford 『夢日記』 青空文庫
もう私の力を信じていいでしょう」 ミーファが最後の悪あがき、黒い霧のようにまとわりつく恐怖を払いのけようとした。
— THE ROMANCE OF THE SECRET SERVICE FUND 『諜報部秘話』 青空文庫
あちこちに浮かぶ刺激臭の黒い霧は煙幕のようで、霧から出て来る人々は息苦しくて咳き込んでいる。
— THE FOUR DAYS' NIGHT 『四日闇夜』 青空文庫
作例 · 標準
あの政治家の突然の辞任には、何か黒い霧が立ち込めているようだ。
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事件の真相は、まだ黒い霧の中にある。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
企業の不正会計を巡る黒い霧は、なかなか晴れそうにない。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
ウィキペディア曖昧さ回避
黒い霧(くろいきり) 黒い霧事件 - 1960年、松本清張が発表したノンフィクション『日本の黒い霧』によって生まれた流行語。松本は第二次世界大戦後のGHQ占領下に起きた事件に取材し、背後に不正や犯罪などが隠されていることを黒い霧にたとえた。これ以降、主に政界・財界の汚職・不祥事に、この語が使われるようになり、現実の汚職・不祥事にこの語を冠した「黒い霧事件」と名付けられたものが複数存在する。 くろいきり(作品によっては「黒い霧」) - コンピュータゲーム「ドラゴンクエストシリーズ」に登場する特技のひとつ。敵味方すべてのパラメータ変動・補助効果を無効にし、呪文を封じる。「いてつくはどう」で解除できる。 くろいきり - コンピュータゲーム『ポケットモンスター』シリーズに登場する技のひとつ。敵味方全てのパラメータ変動を無効にする。作品によっては、一部の状態異常も治る。 黒い霧 - コンピュータゲーム『テイルズ オブ レジェンディア』で、シュヴァルツが生み出した霧のこと。
出典: 黒い霧 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0