善き程
よきほど
名詞副詞
標準
greatly
文例 · 用例
敬して遠ざくるとかやいへば、よきほどにあひしらひて、言葉交はすほど、船つきぬ。
— 萩原朔太郎 『花あやめ』 青空文庫
小稲はよきほどの女房とはなりぬ。
— 泉鏡花 『照葉狂言』 青空文庫
薄い襟あしの白粉も見よきほどにこころもち斜に坐つて。
— 北原白秋 『東京景物詩及其他』 青空文庫
また曰く、「書肆某来りて四方山の物語をす、余はかかる射利の徒と交はるだも心苦しけれどもこれも交際と思ひ返してよきほどにあしらへり、もし心に任せたる世ならましかば彼ら如き輩を謝して明窓|浄几の下に静に書を読むべきを、」と。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
山はひつじ申にそばだち、人家よきほどに隔り、南薫峰よりおろし、北風海を浸して凉し。
— 島崎藤村 『芭蕉』 青空文庫
赤い毛布に煙草盆を転がして、二人はよきほどの間隔に座を占める。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
毛を吹いて痍を求むる、酔狂もよきほどにしたまへ。
— 巌谷小波 『こがね丸』 青空文庫
すべてわれらの恋によきほどのものはことごとくこれを包容し、よからぬほどのものはことごとくこれと戦って征服しなければならない。
— 倉田百三 『愛と認識との出発』 青空文庫