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一字一字

いちじいちじ
名詞
1
標準
letter by letter
文例 · 用例
枕を出して午睡しようと思つてる時、「俺には女は当分当抵得られないものだ……」つて言葉の一字一字が、所々ハゲた壁の上にピヨコピヨコみえるやうな気がした。
中原中也 分らないもの 青空文庫
ちよつと座談では言へるのであるが、ことごとしく純文學雜誌に「昨日、朝顏を植ゑて感あり」などと書いて、それが一字一字、活字工に依つて拾はれ、編輯者に依つて校正され、(他人のつまらぬ呟きを校正するのは、なかなか苦しいものである。
太宰治 義務 青空文庫
二人の文章の一端を捉へ來つて對象してみれば、前者のそれには如何に神經が鋭く行きわたり、また一字一字が如何に骨を折つて書かれてゐるかが忽ち感じられるし、後者のそれには如何に筆勢が躍動して、時にはやや粗雜に書きなぐるといふほどに筆が走りまはつてゐるのを忽ち感じるであらう。
南部修太郎 氣質と文章 青空文庫
前者は纎細簡潔、冗漫や無駄を嫌つて一字一字を惜みながらコツコツと筆を運んだが、後者は深刻重厚、筆力のあふれるままにグングン筆を走らせた。
南部修太郎 氣質と文章 青空文庫
それには、アルファベットとアラビア数字がきれぎれに、一字一字、全部で三十字ほど折れ釘のように並んでいた。
黒島伝治 国境 青空文庫
初めからおしまいまで普通の聖書の通りの文句で、一字一字|毎に狂いのないところを見ますと、よっぽど信仰の深い僧侶さんが三拝九拝しながら写したもんですね。
夢野久作 悪魔祈祷書 青空文庫
あの松倉さんに遣った歌の句切れ句切れの一字一字拾い集めるとのにしはるとなっとる。
――博多名物非人探偵 狂歌師赤猪口兵衛 青空文庫
いろはにほへと、一字一字原稿用紙に書き記す。
太宰治 雌に就いて 青空文庫
作例 · 標準
編集者は、校正刷りの誤植をなくすため、原稿を「一字一字」丹念に読み返した。
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難解な漢字を覚えるには、その形や意味、そして読み方を「一字一字」丁寧に確認することが重要だ。
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古文書は損傷が激しく、解読には「一字一字」細心の注意を払う必要があった。
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契約書に署名する前に、その条項を「一字一字」熟読し、内容を完全に理解しなければならない。
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