大廈高楼
たいかこうろう
名詞
標準
large building and lofty tower
文例 · 用例
立派な大廈高楼はどうも気楽そうに思われない。
— 寺田寅彦 『写生紀行』 青空文庫
僕の懇意な旅館は全山一の大廈高楼で、何百畳といふ大広間がいくつもあるといふほどの構へでも、至つて風態からして怪し気な、その癖顔つきばかりは威張つてゐる見たいだけで変梃な僕でも、常々便宜をはかつて呉れ、私は今宵は鳳仙閣で独酌して見度いなどゝいけ図々しいことを申出ても、快く承諾して呉れた。
— 牧野信一 『自烈亭』 青空文庫
両側には四階建の大廈高楼がによきによきと聳え立ち、馬蹄の音や車輪の響きが霹靂のやうに轟ろきわたつて四方から反響となつて跳ね返つて来る。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 後篇』 青空文庫
これを喩えば、大廈高楼の盛宴に山海の珍味を列ね、酒池肉林の豪、糸竹管絃の興、善尽し美尽して客を饗応するその中に、主人は独り袒裼裸体なるが如し。
— 福沢諭吉 『日本男子論』 青空文庫
金モールを載せて轣轆と帝都を駛る貴顕大官の馬車や、開港場の黄金時代に乗って、大廈高楼に豪杯を挙げている無数の成り上がり者をながめて――一体、こういう人間を作るために、維新は幕末の永い間を、あんなに幾多の尊い人血をながしたのだろうか。
— 吉川英治 『旗岡巡査』 青空文庫
大廈高楼が両側に立ち並んでいた。
— 佐々木邦 『ぐうたら道中記』 青空文庫
ひそかに、時を待って、彼の虚をうかがっていれば、たとい喬木でも、大廈高楼でも、一挙の義風に仆せぬことはありますまい。
— 臣道の巻 『三国志』 青空文庫
作例 · 標準
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