招安
招安
名詞
標準
文例 · 用例
純友が賊衆追捕に従事して、そして盗魁となつたのも、盗賊になつた方が京官になるよりも、有理であり、真面目な生活であると思つたところより、乱暴をはじめて、後に従五位下を以て招安されたにもかゝはらず、猶ほ伊予、讃岐、周防、土佐、筑前と南海、山陽、西海を狂ひまはつたのかも知れない。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
支那の記録にはこの妥協に誘ふことを、招安とも招撫ともいひ、この妥協に應ずることを歸誠とも歸順ともいふ。
— 桑原隲蔵 『支那人の妥協性と猜疑心』 青空文庫
それで支那には古く欲得官殺人放火、受招安といふ諺があつた。
— 桑原隲蔵 『支那人の妥協性と猜疑心』 青空文庫
この賊徒の招安に關して、歴史上種々の笑話が傳へられて居る。
— 桑原隲蔵 『支那人の妥協性と猜疑心』 青空文庫
南宋時代に政府が多數の賊徒を招安して、之に宣贊舍人(從七品の武官)の官を與へた所が、正當の宣贊舍人は賊徒出身者と同一視されるのを厭ひて、之に抗議を申出た。
— 桑原隲蔵 『支那人の妥協性と猜疑心』 青空文庫
政府は已むを得ず、正途出身の宣贊舍人には兼官を與へ、兼官を有する宣贊舍人は正途の出身、兼官なき宣贊舍人は招安の出身と、一目瞭然と區別の立つ樣にした。
— 桑原隲蔵 『支那人の妥協性と猜疑心』 青空文庫
正當出身の宣贊舍人は之で得心したが、今度は招安出身の新宣贊舍人の苦情で、政府はその處置に困惑したといふ。
— 桑原隲蔵 『支那人の妥協性と猜疑心』 青空文庫
鄭廣做賊却做官詩の意味は、諸君は官吏となり、その位置を利用して泥棒を行ひ、自分は泥棒の位置を利用し、招安に應じて官吏となる。
— 桑原隲蔵 『支那人の妥協性と猜疑心』 青空文庫