幻辞.com

幸便

こうびん
名詞
1
標準
favorable chance
文例 · 用例
某致仕候てより以来、当国|船岡山の西麓に形ばかりなる草庵を営み罷在候えども、先主人|松向寺殿御|逝去遊ばされて後、肥後国八代の城下を引払いたる興津の一家は、同国|隈本の城下に在住候えば、この遺書御目に触れ候わば、はなはだ慮外の至に候えども、幸便を以て同家へ御送届|下されたく、近隣の方々へ頼入り候。
森鴎外 興津弥五右衛門の遺書(初稿) 青空文庫
此度明後日出立に而河村大造立帰りに帰省致候由幸便を得候に付、不取敢此二冊呈上仕候。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
先は幸便不取敢乍延引先般之御礼兼如此候。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
恰も倹約の幸便に格式りきみをするがごとくにして、綿服の者は常に不平を抱き、到底倹約の永久したることなし。
福沢諭吉 旧藩情 青空文庫
此度順軒兄出府ニ付キ幸便ニ任ジ一封ヲ呈シ候。
永井荷風 下谷叢話 青空文庫
カムチヤツカやアラスカに根城をおき、ヨーロツパに株主をもつ露米會社は、北氷洋の獵虎、沿海州の黒※の毛皮を當時最も高價に取引された支那の港に賣りこまねばならなかつたし、最も幸便に北太平洋から東支那海にぬけるには、日本本土を仲繼ぎにすることが最上であつたらう。
徳永直 光をかかぐる人々 青空文庫
でも、国際電話ってものもあるんだし、幸便の長いやつを受取っているのかもしれない。
久生十蘭 我が家の楽園 青空文庫
越後|蒲原地方の川について考えてみても、川口の北へ曲る理由は、一つには海府地方の浜には砂が乏しく、幸便の風はあってもこれに托すべき北からの荷物はないに反して、上越後の方にはいくらも砂を出す三流四流の川が多いから、砂嘴が南の方に根を持ち得るのかも知れぬ。
柳田國男 地名の研究 青空文庫
作例 · 標準
幸便があれば、彼に直接お礼を言いたい。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
出張の幸便で、旧友との再会が叶った。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
幸便を得て、彼は念願の海外留学を実現させた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash