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玄蕃

げんば
名詞
1
標準
文例 · 用例
これ吾妻の丸山といって、昔、羽根尾長門守の臣|篠原玄蕃という剛の者、この山上に砦を構えしといい伝えられている。
井沢衣水 本州横断 痛快徒歩旅行 青空文庫
佐久間玄蕃が中入の懈怠のためか、柴田勝家、賤ヶ|嶽の合戰敗れて、此の城中に一息し湯漬を所望して、悄然と北の莊へと落ちて行く。
泉鏡太郎 麻を刈る 青空文庫
同じく其弟の源六は佐々成政の養子で、二人|何れも秀吉を撃取にかかった猛将佐久間|玄蕃の弟であったから、重々秀吉の悪しみは掛っていたのだ。
幸田露伴 蒲生氏郷 青空文庫
これを見ると氏郷に随って来た蒲生源左衛門、蒲生忠左衛門、蒲生四郎兵衛、町野左近将監、新参ではあるが名うての荒武者佐久間玄蕃が弟と聞えた佐久間久右衛門、同苗舎弟源六、綿利八右衛門など一人当千の勇士の面々、火の中にもあれ水の中にもあれ、死出|三途主従一緒と思詰めたる者共が堪り兼ねてツツと躍り出た。
幸田露伴 蒲生氏郷 青空文庫
此時女中鳥羽は毒のあつた膳部の周囲を立ち廻つてゐたとかのために、仙台へ遣つて大条玄蕃に預けられた。
森鴎外 椙原品 青空文庫
春藤玄蕃の出も、村の者の呼出しも、すべて型の通りで、涎くりが玄蕃に扇で打たれ、泣いて引込むと観客はどっと笑います。
岡本綺堂 米国の松王劇 青空文庫
その時、斎宮助、「我等が祖父大和守、又兄なる玄蕃などが働きに及ぶもの家中にはなし」と自慢した。
菊池寛 姉川合戦 青空文庫
丸根砦の佐久間大学盛重は徒らに士を殺すを惜んで、五人の旗頭、服部|玄蕃允、渡辺大蔵、太田左近、早川大膳、菊川隠岐守に退いて後軍に合する様にすすめたけれども、誰一人聴かなかった。
菊池寛 桶狭間合戦 青空文庫