起き上がり
おきあがり
名詞
標準
文例 · 用例
」 文公は不意に起こされたので、驚いて起き上がりかけたのを弁公が止めたので、また寝て、その言うことを聞いてただうなずいた。
— 国木田独歩 『窮死』 青空文庫
黄いろくからびた刈株をわたッて烈しく吹きつける野分に催されて、そりかえッた細かな落ち葉があわただしく起き上がり、林に沿うた往来を横ぎって、自分の側を駈け通ッた、のらに向かッて壁のようにたつ林の一面はすべてざわざわざわつき、細末の玉の屑を散らしたように煌きはしないがちらついていた。
— 国木田独歩 『武蔵野』 青空文庫
すると佐太郎はにわかに元気になって、むっくり起き上がりました。
— 宮沢賢治 『風の又三郎』 青空文庫
すると主人がにわかに元気になってむっくり起き上がりました。
— 宮沢賢治 『グスコーブドリの伝記』 青空文庫
少し大胆になりて起き上がり箸を取るに頭思いの外に軽くて胸も苦しからず。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
ましてや「百川海を学んで海に至る」(全て川は海を目指し、終には海に達す)であるから、その志さえ失わないで、躓いても、転んでも、倒れても、起き上がり起き上がりして敢えて進んだならば、「鈍駑も奮迅すれば豈寸進なからんや」(駄馬も奮迅すれば少しは進む)である。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
長い間失礼しておりましたお詫びも直接申し上げたいのでございますが、身体が何ということなしに悪うございまして、起き上がりますのも大儀でできませんものですから、こうさせていただいているのでございます。
— 藤袴 『源氏物語』 青空文庫
朝の早い肉処理の仕事についたヨーコも、タケシが目覚めるころに起き上がり、仕事場に向かった。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫