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許婚

きょこん
名詞
1
標準
文例 · 用例
まあ、お許婚だから、惚れるの惚れないのという係り筋は通り越していらっしゃるんでしょうけれど」 すると娘は、俄に、ふだん私が見慣れて来た爛漫とした花に咲き戻って、朗に笑った。
岡本かの子 河明り 青空文庫
結局あの娘のことを考えてやるのには、どうしても、海にいるという許婚の男の気持ちを一度見定めてやらなければならなくなるのだろう。
岡本かの子 河明り 青空文庫
「僕と許婚も同様なあれと僕との間柄を、なぜ僕がいろいろと迷って来たか、なぜ時には突き放そうとまでしたか、この理由があなたにお判りになっていらっしゃらないかも知れませんが……いやあなたばかりではない、あれにもまだ判っていない……」 彼はしまいを独言にして一番肺の底に残して置いたような溜息をした。
岡本かの子 河明り 青空文庫
いつの間に聞き込んだか、木下と許婚の間柄だと知って、木下を疑わず頼りに思い込んでいる。
岡本かの子 河明り 青空文庫
一夜の縁のみならず、そこは、自分とあの人とがために浮名を流した、浜田の水の源ぞと聞くからに、顔を知らぬ許婚に初めて逢いに行く気もすれば、神仙の園へ招待されたようでもあって、いざ、立出づる門口から、早や天の一方に、蒼沼の名にし負う、緑の池の水の色、峰続きの松の梢に、髣髴として瑠璃を湛える。
泉鏡花 沼夫人 青空文庫
我々の如き境遇にあって、たとえ幸子さんが兄さんの許婚であったにせよ、二人がお互に一切を擲って愛し合っているものを、引きはなす権利が兄さんの何処にあろうか!
渡辺温 勝敗 青空文庫
」 彼女はそう言って、真珠船の船員である滝川という許婚を紹介した。
徳田秋声 縮図 青空文庫
妹が近々|許婚の人のところに嫁ぐために、母に送られて台湾へ行くことになったことだの、母の帰るまでゆっくり逗留していてかまわないということだの――。
徳田秋声 仮装人物 青空文庫
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許婚(いいなずけ、いいなづけ、きょこん)とは、本人たちの意志にかかわらず双方の親または親代わりの者が合意で結婚の約束をすること。また、その約束を結んだ婚約者をさす言葉。許嫁とも書かれる。

出典: 許婚 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0