凭せる
もたせる
動詞-一段動詞-他動詞
標準
to lean (something) against
文例 · 用例
電燈の青白く燃えだしたばかりの店には、二人の学生が来てそれが入口の右側になつたテーブルに着いて、並んで背後の板壁に背を凭せるやうにしてビールを飲んでゐた。
— 田中貢太郎 『雨夜詞』 青空文庫
其所には樺色の杉板に背を凭せるやうにして二人の客が話してゐた。
— 田中貢太郎 『蛾』 青空文庫
電燈の蒼白く燃えだしたばかりの店には、二人の学生が来てそれが入口の右側になったテーブルに着いて、並んで背後の板壁に背を凭せるようにしてビールを飲んでいた。
— 田中貢太郎 『萌黄色の茎』 青空文庫
彼は椅子の手擦へ凭せた隻手の甲の上に、口元に黄金を光らした頬を斜に凭せるようにしていた。
— 田中貢太郎 『水魔』 青空文庫
その突当りは窓になつてゐて、そこから裏の方がずつと一目に見わたされるらしかつたが、痩せてすらりとした身を女は半ばそこに凭せるやうにして、じつと立つて見てゐたが、暫くすると、その長い廊下を静かに此方へと引返して来て、「来て御覧んなさい――」 と言つてKを誘つた。
— 田山録弥 『浴室』 青空文庫
あの辺は、伊香保にとつて何より大切な第一印象であるから、も少しフレツシユな色調をもたせることが必要である。
— 萩原朔太郎 『石段上りの街』 青空文庫
あすこへ釘を打って、それへ竿をもたせると宜いと考えたので、わたしが家から釘とげんのうとを持って来て、わざわざ舟を借りて彼処へ行って、そして考え定めたところへあの釘を打ったのだよ。
— 幸田露伴 『蘆声』 青空文庫
ついでながら、揺れる電車やバスの中で立っているときの心得は、ひざの関節も足首の関節も柔らかく自由にして、そうして心もちかかとを浮かせて足の裏の前半に体重をもたせるという姿勢をとるのだそうである。
— 寺田寅彦 『「手首」の問題』 青空文庫
作例 · 標準
看板を電柱の脇に凭せて、作業の準備を整える。
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濡れた傘を玄関の壁に凭せて、水滴を切っておく。
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杖を机の端に凭せて、彼は椅子にゆっくりと腰を下ろした。
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