扇屋
おうぎや
名詞
標準
folding fan shop
文例 · 用例
扇屋だつたか、藤屋だつたか、土地も星も暗かつた。
— 泉鏡太郎 『麻を刈る』 青空文庫
扇屋、食料品店、毛皮店、組紐屋、化粧品屋、額縁店等々の店頭の灯が人通りを燦めかせつつ、ときどきの人の絶え間に、さっとペーヴメントの上へ剰り水のように投げ出される。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
この扇屋の焼けた時、新聞に黒くなって描かれた焼あとの地図も、もうどこかの壁の破れに貼られたろう。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
僕はそれまで蕎麦屋や牛肉屋には行ったことがあるが、お父様に連れられて、飯を食いに王子の扇屋に這入った外、御料理という看板の掛かっている家へ這入ったことがないのだから、非道く驚いた。
— 森鴎外 『ヰタ・セクスアリス』 青空文庫
新吉原京町三ツ扇屋抱え遊女、誰袖。
— 幽霊を買った退屈男 『旗本退屈男 第十話』 青空文庫
女は吉原三ツ扇屋の花魁|誰袖というんだそうでごぜえますよ」「花魁とあの世へ道行はなかなかやりおるのう。
— 幽霊を買った退屈男 『旗本退屈男 第十話』 青空文庫
吉原三ツ扇屋抱え、誰袖」 表には、紛れもないあの心中の片われの女の名前が、はっきりと書きしるされてあったからです。
— 幽霊を買った退屈男 『旗本退屈男 第十話』 青空文庫
なにはともかくと存じまして、さそくに人を飛ばし、三ツ扇屋とやらの主人にもお越しを願うたところ、今しがた駈けつけまして打ちしらべましたばかりでござりまするが、やはり似てもつかぬ別人じゃそうにござります」「のう!
— 幽霊を買った退屈男 『旗本退屈男 第十話』 青空文庫
作例 · 標準
例句