一伍一什
いちごいちじゅう
名詞
標準
full particulars
文例 · 用例
牝狐は一伍一什を聞いてゐた。
— 中原中也 『山間秘話』 青空文庫
囲炉裏に榾をさしくべ、岩魚の串刺にしたやつを炙りながら、山林吏が、さっき捨てた土饅頭は何だね、と案内の猟師に訊ねる、旦那、ありゃ飛騨の御大名の墳で、と右の一伍一什をうろ覚えのままに話す、役人は、そんな由緒のあるものと知ったら、何とか方法もあったものをと口惜しそうな顔をした。
— 小島烏水 『梓川の上流』 青空文庫
」 で、父が一伍一什を話すと――「立替えましょう、可惜ものを。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
そして渡瀬さんが帰ってから、その一伍一什を母に話して聞かせようとして、ふと母の境涯を考えると、とんでもないことをいいかけたと思って、そのまま口には出さないでしまったのだった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
けれども、そのうちに、駐在所の旦那や区長さんが来て、顔中泥だらけにして泣いている文作を引きずり起こすと、文作は土の上に坐ったまま、シャクリ上げシャクリ上げして一伍一什を話し出した。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫
誰も知らない遠國の山の中へ入つて行つて、そこから一伍一什を認めて、姉や父母に詫を言はう。
— 木下杢太郎 『少年の死』 青空文庫
富之助は毎日毎日いろいろのことに神經を惱ましながら、それでも何もしないで家にぐづぐづしてゐたが、或る一日、今日はどうしても一伍一什を、せめて母にだけでも話してしまはうと考へながら、到頭その日も話すことが出來なかつた爲めに、非常に煩悶した。
— 木下杢太郎 『少年の死』 青空文庫
その前後二、三分の間にまくし上がった騒ぎの一伍一什を彼は一つも見落とさずに観察していたわけではなかったけれども、立ち停った瞬間からすぐにすべてが理解できた。
— 有島武郎 『卑怯者』 青空文庫
作例 · 標準
取調官を前にして、彼はついに観念したのか、犯行に至る経緯を一伍一什白状し始めた。
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「いいかい、取引先との打ち合わせの内容は、一伍一什漏らさず報告書にまとめておくんだよ」
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政府は不祥事の調査結果について、隠蔽の疑いを払拭すべく、事実関係を一伍一什公表する構えだ。
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彼女は旅先での不思議な体験を、興奮冷めやらぬ様子で家族に一伍一什語って聞かせた。
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