山島
さんとう
名詞
標準
文例 · 用例
あるいは一歩さかのぼって、裾野がいまだ生成しないうち、富士と、愛鷹と、箱根が、陥没地帯の大海原に、火山島のように煙を吐いて、浮かんでいたところを想像すれば、今日の豆南諸島の大島、利島、三宅島などが、鋪石のように大洋に置かれているのと似て、更に大規模なる山海の布置を構成するであろう。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
」「カルボナード火山島が、いま爆発したら、この気候を変えるくらいの炭酸ガスを噴くでしょうか。
— 宮沢賢治 『グスコーブドリの伝記』 青空文庫
……十時過ぎにストロンボリの火山島が見えた。
— 寺田寅彦 『旅日記から(明治四十二年)』 青空文庫
海面に佐島大山島を望。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
此駅より海面に島々見ゆる中に、せん島黒髪山島尤大なり。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
すべて賓国を乗っ取った話(『民俗』二年一報、予の「話俗随筆」に類話多く出づ)、また柳田君の『山島民譚集』に蒐めた、河童が接骨方を伝えた諸説の原話らしい、『幽明録』の河伯女が夫とせし人に薬方三巻を授けた話などを取り雑ぜた作と見ゆ。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
その蛟が仏国の竜同様変遷したものか今日河童を加賀、能登でミヅチ、南部でメドチ、蝦夷でミンツチと呼ぶ由、また越後で河童|瓢箪を忌むという(『山島民譚集』八二頁)。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
柳田君の『山島民譚集』に、河童の類語を夥しく蒐めたが、水蛇については一言も為れ居ぬ。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫