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上屋

うわや
名詞
1
標準
shed
文例 · 用例
――郷土望景詩――虎虎なり曠茫として巨像の如く百貨店上屋階の檻に眠れど汝はもと機械に非ず牙齒もて肉を食ひ裂くともいかんぞ人間の物理を知らむ。
萩原朔太郎 氷島 青空文庫
私が二、三日前、ふと夜店で手に入れた天保七年の御江戸分間地図を見ると、道三橋から竜の口、八代洲河岸にかけて、諸大名や、林|大学頭の御上屋敷、定火消屋敷などが立並んでいる。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
此の平太郎は江戸の霞ヶ関にあった藩の上屋敷に来たこともあったので、逢って本人から其の話を聞いたものもあった。
田中貢太郎 魔王物語 青空文庫
少禿天窓てらてらと、色づきの好い顔容、年配は五十五六、結城の襲衣に八反の平絎、棒縞の綿入半纏をぞろりと羽織って、白縮緬の襟巻をした、この旦那と呼ばれたのは、二上屋藤三郎という遊女屋の亭主で、廓内の名望家、当時見番の取締を勤めているのが、今|向の路地の奥からぶらぶらと出たのであった。
泉鏡花 註文帳 青空文庫
界隈の者が呼んで紅梅屋敷という、二上屋の寮は、新築して実にその路地の突当、通の長屋並の屋敷越に遠くちらちらとある紅は、早や咲初めた莟である。
泉鏡花 註文帳 青空文庫
」「むむ、今そこへ行きなすった、あの二上屋の寮が、」 と向うの路地を指した。
泉鏡花 註文帳 青空文庫
この際|一際色の濃く、鮮かに見えたのは、屋根越に遠く見ゆる紅梅の花で、二上屋の寮の西向の硝子窓へ、たらたらと流るるごとく、横雲の切目からとばかりの間、夕陽が映じたのである。
泉鏡花 註文帳 青空文庫
ただ遥に空を衝いて、雲のその夜は真黒な中に、暗緑色の燈の陰惨たる光を放って、大屋根に一眼一角の鬼の突立ったようなのは、二上屋の常燈である。
泉鏡花 註文帳 青空文庫
作例 · 標準
例句