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親豚

おやぶた
名詞
1
標準
文例 · 用例
」 親豚は、一カ月程前に売って、仔豚のつがいだけ飼っている。
黒島傳治 電報 青空文庫
夕方から農学校へ行く、今晩は樹明宿直なので、一杯やらうといふ約束が一昨日ちやんと成り立つてゐるのである、すこし早すぎたのでそこらを見てまはる、花草はうつくしいが、豚は、食べてゐる豚も寝てゐる豚も、仔豚も親豚もいやらしくつてたまらなかつた、これは必ずしも、ブルヂヨアイデオロギーのせいではあるまいて。
種田山頭火 其中日記 青空文庫
この三頭の親豚を資本にして、四五年のうちに、五六十頭も子豚を、殖やさうといふのでした。
童話集 小熊秀雄全集-14 青空文庫
ところが、男がよくよく親豚を見ると、親豚は、なにやら青い長いものをのんきさうに、ぴちや、ぴちや、といやしく舌なめずりをしながら、水でもなめるやうな口をして喰べてゐるのでした。
童話集 小熊秀雄全集-14 青空文庫
親豚は、これを喰べてしまふまでは、赤ちやんの方は、おかまひなしといつた顔付きをして、叮嚀に噛んでゐるのです。
童話集 小熊秀雄全集-14 青空文庫
親豚と 子豚子ぶたと おやぶた畑で はだしであそんでる豚にも おみやげ買つて来な。
野口雨情 未刊童謡 青空文庫
全体東京辺の豚は乱暴だよ、二十貫もあるような親豚を屠殺して食用に売るから豚が硬くって味も悪い。
春の巻 食道楽 青空文庫
そこにはまた仔豚の群も、長々と横たわった親豚の腹に、乳房を争っているかも知れない、――小鳥を見るのにも飽きた男は、そんな空想に浸ったなり、いつかうとうと眠りそうになった。
芥川龍之介 青空文庫