ぞくり
ぞくり異読 ゾクリ
副詞副詞-と
標準
with a shiver (down one's spine)
文例 · 用例
部屋着の腰の巻帯には、破れた行燈の穴の影も、蝶々のように見えて、ぞくりとする肩を小夜具で包んで、恍惚と視めていますと、畳んだ袖を、一つ、スーと扱いた時、袂の端で、指尖を留めましたがな。
— 泉鏡花 『菎蒻本』 青空文庫
根上りの根の、譬えば黒い珊瑚碓のごとく、堆く築いて、青く白く、立浪を砕くように床の縁下へ蟠ったのが、三間四面の御堂を、組桟敷のごとく、さながら枝の上に支えていて、下蔭はたちまち、ぞくりと寒い、根の空洞に、清水があって、翠珠を湛えて湧くのが見える。
— 泉鏡花 『神鷺之巻』 青空文庫
二人は、たゞかはいさうだといふ気もちばかりでなく、何だか、ぞくりとこはくなつて、どんどんかけ出してかへりました。
— 鈴木三重吉 『小犬』 青空文庫
そのすさまじさに全身がぞくりとして髪が逆立つ。
— THE ADVENTURE OF THE DYING DETECTIVE 『瀕死の探偵』 青空文庫
」 私の肌がぞくりとする。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
とはいえ今挙げた最後のものには、その次第が目を惹き結末もぞくりとするのが一件あるので、実際これまでそしておそらくこれからも全容明らかならざる点がこの件にあるにしても、その一部始終を語りたく思うのだ。
— THE FIVE ORANGE PIPS 『橙の種五粒』 青空文庫
恐怖にぞくりとして、気づけばもう村の通りを駆け戻っていた私は、先刻下ってきたばかりの坂道へと向かっていた。
— THE FINAL PROBLEM 『最後の事件』 青空文庫
時刻が時刻のところへ、物がまた物でしたから、右門もぞくりとあわつぶだてながら、じっとややしばし見守っていましたが、しかし、そういう間にあっても、やはり、名人は名人でした。
— 京人形大尽 『右門捕物帖』 青空文庫
作例 · 標準
夏の夜、背後から急に声をかけられ、ぞくりと身震いした。
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冷蔵庫に顔を入れたら、ぞくりと冷たい空気が流れ込んできた。
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暗闇の中、何かの気配を感じてぞくりとした。
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